こんにちは。今回は小学生サッカー選手に多い怪我Top3それぞれでまずやるべき予防法という内容でお伝えしていこうと思います。
多くのサッカー選手がそれぞれの年代において怪我を繰り返してしまいます。そのなかでも小学生の時期に怪我でプレーができなくなってしまうことは、取り返しのつかないものになっていきます。
その理由としては、小学生(ゴールデンエイジ、プレゴールデン)の時期に専門的な練習をすることでそれ以降のパフォーマンスが大きく変わってくると言われているからです。簡単に言えば、小学生(ゴールデンエイジ)の時期には神経系のトレーニングを行うことが推奨されています。
適切な時期に適切なトレーニングをした選手は、中学生や高校生になったときに他の選手とは圧倒的な差を生み出すことができます。
だからこそこの時期の怪我の予防は将来的に見ても大きな恩恵が得られるものとなります。
そして大切なのは選手本人だけでなく、親御さんの興味と理解です。小学生は予防のためにトレーニングを継続するということはほとんどできません。だからこそ親御さんが、一緒になって継続することでその後の可能性が大きく変わってきます。
1.シーバー病
理解と一般的な予防法
まずはじめに、小学生特有の怪我としてあげられるのがシーバー病です。シーバー病は踵骨骨端症と呼ばれるもので、踵の骨の成長軟骨がアキレス腱によって引っ張られることにより炎症が起こり痛みを出します。
10代前半の選手に見られることが多く、踵の側面やアキレス腱の付着部に痛みを感じます。歩くだけでも痛みを感じるケースもあり基本的には安静にするよう指示が出ます。
予防法としてよくあげられるのが、ふくらはぎやアキレス腱のストレッチやマッサージです。理屈としては引っ張る力が強いからそれを緩めようといったものになりなります。
実際にDressに来ているジュニアアスリートへも下腿へのケアを行うことはあります。しかしそれは予防というよりも事後のケアとして行います。もっと本質的なところは身体の使い方やステップの踏み方、止まり方だと考えています。
Dressでの予防法
Dressではジュニアアスリートも自重を使ったパーソナルトレーンングを行います。その目的は自分の身体をよりうまく効率よく使うことです。
このトレーニングのメリットには様々な怪我の予防も期待できるということです。
シーバー病で言えば、ふくらはぎの過負荷によって成長軟骨に牽引ストレスが掛かり続けて結果として痛みが出ています。理屈で言えばこの過負荷をいかに減らせるか?がポイントになります。
ではどういったときにふくらはぎからの牽引ストレスが起こるのか?動きで言えば足関節の背屈が起こるときです。これはダッシュやストップのときには残念ながら当たり前のように起こります。
しかしもう少し深く分解してみると、膝関節が前に出て足関節が背屈している状態がいちばん牽引ストレスが掛かります。いわゆる膝だしスクワットのような構図です。
こういったシーンはサッカーではあまり必要のない動きです。しかし実際のジュニアアスリートの動きを見ているとこういったシーンはたくさんあります。となると、この動きのエラーを減らすことは結果としてシーバー病の予防につながると考えることができます。
2.オスグッド
理解と一般的な予防法
オスグッドは正式にはオスグッド・シュラッター病と呼ばれ、膝前面の痛みです。
これは太ももの筋肉がスネの骨に付着する際に膝蓋靭帯と呼ばれるものに変わり、その付着部に起こる痛みです。
怪我の構造としてはシーバー病と似ていて、まだ閉じていない骨端線が引っ張られることによって起こります。また成長期は骨が大きく伸びますが、筋肉や腱は同じように成長はしてくれません。それにより骨に対する筋肉の成長が追いつかず結果として引っ張る力が強くなり痛みが出てしまいます。
一般的にオスグッドになると膝蓋靭帯の上につけるサポーターのようなものが使われます。これは必要以上に腱の付着部にストレスがかからないようにするもので、実際に痛みが軽減することもあるので、私も「変化出るなら使い続けよう!」と伝えています。
Dressでの予防法
またDressでオスグッドに対して行う予防法としては股関節の出力を上げるということです。
前述したように、骨端線が閉じていない選手が膝を曲げたり、シュートモーションに入ると必ず牽引ストレスがかかります。これは仕方のないことです。しかしそれ以外のアイソメトリック時に負荷を減らすことで、ストレスの軽減を目指すことはできます。
その鍵になるのが股関節です。
オスグッドは膝蓋靭帯が脛骨粗面を引っ張ることによって起こります。言い換えれば大腿四頭筋による牽引です。そして大腿四頭筋は下前腸骨棘(骨盤)から始まる筋肉で股関節前面を通過します。
つまり股関節の使い方が変われば、大腿四頭筋の出力のパターンが変わってきて結果的に脛骨粗面にかかるストレスも変わってきます。
具体的なメニューとしてはジャンプからの着地時に股関節優位で止まることです。この動きを習得することができれば0にすることは無理でも、今までの動きに無駄があった選手はオスグッドの予防につながる可能性は大きいと考えています。
3.足底筋膜炎
理解と一般的な予防法
足底筋膜炎は走れば走るほど痛みが出てしまう症状です。そもそも足底筋膜は踵の骨から指の骨に向けて繋がるもので、脚のアーチを構成するのにとても重要な役割を担っています。
歩くときに痛みを感じることが多く、足底の中でも踵に近い位置に症状が見られます。
またハイアーチ気味の足にも症状が現れやすく、インソールなどで対応することもめずらしくありません。
注意点としては一時的に痛みが収まることがあっても、それで「治った!」と考えないことです。一歩目にズキズキするような症状がある場合は、足底筋膜炎を疑って病院を受診して必要であればしっかりと休養を取ることです。
一般的に言われる予防法としてはアキレス腱や趾のストレッチです。これは足底筋膜のリラクゼーションを目的としていて、実際に私も指導の中に取り入れることもあります。
Dressでの予防法
Dressでの予防法として重心コントロールがあります。足底筋膜炎になりやすい選手の特徴に趾を強く握るクセというものがあります。これは踏ん張るときによく見られる動きで、しっかりと地面を捉えようとして握る動きが出てきます。
しかし重心のコントロールを足という小さな部位で行うのはとても効率が悪く、無駄なエネルギーを使ってしまいます。そうではなく骨盤や体幹部を使ってコントロールするのが理想です。
特に骨盤のコントロールが上手い選手は動きに無駄がなくキレもありサッカーにおいては理想の動きを発揮しやすいです。いつも言っていることですが、キレは抜力からの出力の速さです。ここに骨盤による重心コントロールが大きく関わってきます。
いかがだったでしょうか?今回は小学生サッカー選手に多い怪我Top3それぞれでまずやるべき予防法という内容でお伝えしてきました。
しっかりと読んでいただいた方はわかるように、一般的な予防法を否定するつもりは一切なく、私も現場で使用しています。ただそれだけではなくDress独自の予防法を取り入れることで、より効果は高まると考えています。
小学生年代はサッカーをしていく上で特に重要な時期です。そしてそこには親御さんのサポートが必須です。実際にDressに通っているジュニアアスリートの選手は親御さんのトレーニングやケアに対する意識がとても高いように感じています。
「どこへ行っても同じでしょ」「ただトレーニングをしたらいいんでしょ」と考えているようなら他のところへ行ってください。「子どものやりたい!を叶えたい」「本気でプロになるために支援したい」と思っている方はぜひご来院ください。







