こんにちは。今回は「高く跳べない」のは力だけじゃない。10代からやるべきハイジャンプの理解と身体操作という内容でお伝えしていこうと思います。
サッカーをしているとヘディングのシーンは当たり前のようにあります。そしてヘディングで勝てるかどうかで試合の結果が変わると言っても過言ではありません。実際に私が関わっているチームで、ヘディングのクリアミスを相手に奪われて失点してしまい、そのまま敗退という試合もありました。
特に中学生以上になると、ヘディングの優位性を取れるかどうかは重要になっていきます。
またヘディングに限らず、高く跳ぶということは自分の身体を操作するうえでとても大切な項目です。
ただ、、、「そんなものは成長していったら跳べるでしょ?」「筋肉がつけば変わるよ」と親御さんが思っていたら要注意です。実際に高校年代以上でも跳べる選手と跳べない選手がいるように、理由はそれだけではありません。ではなぜそういった差があるのか?高く跳ぶためには何が大切なのか?
実際にDressで行っているパーソナルトレーニングの様子も下にリンクを貼っています。
ぜひ最後までご覧ください。
高く跳ぶためのトリプルエクステンション
3つの関節を使える強さ
高く跳ぶためには?と検索するとほとんどの確率でトリプルエクステンションの話が出てきます。トリプルエクステンションとは、股関節、膝関節、足関節の3つの関節を使って跳びましょうといったものです。
これは言われてみたら当たり前で、3つの分節がしっかりと機能したほうが力を発揮することができるといった物理の話です。ただそうはいっても3つの関節をしっかりと使えている選手が多いのか?というと実際はそうではありません。
特に小学生や中学生となると余計に得意不得意がはっきりとしてきます。
その中でも股関節が使えないと高く跳ぶことはほぼ不可能です。しかし私がいままで指導してきた小学生の多くは股関節を効率よく使うことができず力が抜けてしまっていました。
反力の理解と感覚入力
そして高く跳ぶために床反力というものを利用できることが大切です。そのときにポイントになるのはしっかりと地面を踏む、地面に体重をかけるといったことです。
これは理屈の話なのでイメージできる人も多いと思いますが、身体が少し前に倒れて、膝も足首も少し曲がっている状態にいるとします。そこから高く跳ぶとしたら、腕を振って少しだけしゃがんでから跳ぶ方法がいちばん高さが出ます。
それに対して、この状態からしゃがむことなく上にだけ跳ぼうとしたら高さはでません。
ただこのときに大切なのは踏むという行為の質が高ければ高いほどジャンプも高くなります。Dressで見ているのはこの部分です。
ジャンプトレーニングをするとキツさもありやった感が出てきますが、質と頑張りは全く持って別物です。そのためにDressでは踏むという感覚を知ってもらうことを大切にしています。
自分は跳べるという自覚
まずは「跳んだ」を作る
そして踏む感覚がある程度掴めてきたら、その次は実際に高く跳ぶということを体感してもらいます。具体的にはゴムチューブを使って自分が空中にいる時間が長いってこういうことなんだというのを知ってもらいます。
そうすることで普段の自分のジャンプがいかに低いのかということが理解できます。またゴムチューブトレーニングのいいところとしては、しっかり踏んで跳ぶという動きができたときは明らかに高さが出るということです。
普通にその場で補助なく跳んでも、自分ではなかなか差がつかめません。しかしゴムチューブを使って正しくトレーニングしたらその感覚は一気に変わっていきます。
そしてそれを両足跳びから片足跳びなど、サッカーの動きに近づけていきます。
跳べない選手の共通点
私はいままで多くの選手を見てきました。その中にはジャンプ力がとてつもなく高い選手もいれば、まったく高さが出ない選手もいました。
そして跳べない選手の共通点というのもある程度わかってきました。多くの共通点のまずひとつめとして、跳ぶタイミングがわかっていないということがあります。具体的には急いで跳ぼうとして、身体が先に起き上がってしまい、地面を踏んでも力が抜けて跳べないといった状況です。
本人は頑張って頭を上に伸ばしていますが、背伸びにちょいプラスした程度の高さでしかありません。
また踏み込み時に膝の向きが悪いということがあります。サッカーのヘディングで言えば踏み込み時に、股関節が内にねじれて(内旋)そこから膝が少し内に倒れた状態から伸びてきて足首が最後に伸びてきます。
しかしこのときに膝が外を向いてしまって、上ではなく外に力が抜けてしまいます。
最後に上げる共通点としては、腕の振りが使えていないということがあります。高く跳ぶとなると上半身が下半身を引き上げる動きも大切になってきます。そのためにみんな自然と腕を振りますが、その動きがジャンプにつながっていないパターンです。
これは見ていたら明らかに動きに無駄やバラツキを感じます。
高く跳べない選手は、これらの共通点をひとつではなく複合的に持っていることがほとんどです。
Dressでは通っている選手の親御さんに、お子さんがプレーしている映像を送ってもらい、「このときにこうなっているよね」ということを客観的にも見ながら修正を加えています。
ヘディングで勝つためのジャンプ
落下地点のちょい手前に最高到達点を
では実際に高く跳んでヘディングで勝つために必要なことについて書いていきます。まずテクニック的なところで言うと、ボールを叩く位置から逆算して跳ぶということです。
当たり前ですがボールは空中から落ちてきます。なのでできるだけ早く跳んで高いところでボールを叩きたいわけです。そうなると、落下地点で跳んでいてはポイントがズレます。どれくらい跳べるかにもよりますが、落下地点の1.5m〜2m手前で叩くことができていればそれなりに跳んでいるはずです。
野球ではよく落下地点に入ろう!ということが言われます。サッカーにおいてはトラップするなら同じように落下地点でもいいですが、ヘディングであればそれより手前の意識を持つようにしましょう。
またそもそも論として自分がどれくらい跳ぶことができるのか?ということを知ることも大切です。そこがズレていると「ここだ!」と思っても高さが足りないとなります。
不安定な状況で跳んで勝つ
そしてトレーニングとしては片足のジャンプや不安定な状況でのジャンプ、相手と競り合いながらのジャンプなどを実践します。
実際に小学生のジャンプトレーニングの様子がこちらです。
→Dressパーソナル
このようにウォーターバッグを持ったり、バランスパッドの上から跳んだりなどして普通より跳びにくい状況でトレーニングをしていきます。
実際に私がトレーニング指導していて思うのは、小学生はこういった刺激への順応がとても早いということです。しかし高校年代になるとなかなかうまくなりません。だからこそDressでは神経系の発育がメインの小学生年代のうちからこのようなトレーニングを優先的に実施しています。
またゴムチューブを肩にかけて下に引っ張られている状態で跳ぶ練習をすることもあります。これは抵抗に抗う練習で、チューブを外した後に跳んでみるといつもより跳べる感覚がつかみやすくなります。
いかがだったでしょうか。今回は「高く跳べない」のは力だけじゃない。10代からやるべきハイジャンプの理解と身体操作という内容でお伝えしました。
ジャンプ力はサッカーで勝つためににおいてとても重要な要素です。そこにはもちろんパワーや筋力は関係しています。しかしそれ以前に身体操作の質が関係していて、小学生前半のうちからそこにアプローチすることで15歳以降のジャンプは大きく変わってきます。

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