こんにちは!今回は股関節の硬さが良くならない理由とその対策は?といった内容でお伝えしていこうと思います。
股関節は人体最大の関節で、股関節の可動域が狭いとお腹、腰、膝といったところはもちろん背中や肩にも症状が出る可能性があります。ただ、股関節の硬さで悩んでいる人の多くは「そんなことわかっているよ!」「ストレッチを頑張っているけど変わらないんだよ!」と思うはずです。
では、なぜ股関節の硬さが変わらないのか?そもそもあなたの股関節の硬さは変わるものなのか?という内容を順を追ってお伝えしていこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
股関節の硬さの原因
何による硬さなのか?を考える
ではなぜ股関節が硬いのか?ということにまずは注目してみます。
いろいろな考え方はありますが、ざっくりと筋肉によるケースと、骨盤と大腿骨といった骨や骨格によるケースに大きく分けられます。
もちろんどちらとも原因といったケースもあるので、そこはしっかりと見極める必要があります。
そして原因が異なるのであれば、当たり前ですがアプローチ方法も変わってきます。
筋肉によるケース
まずは筋肉によって股関節が硬いというケースについてです。
筋肉の柔軟性がないと股関節を開くことも伸ばすこともやりづらくなります。そして関係している代表的な筋肉は、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大内転筋、長内転筋、などです。これらの筋肉は股関節や膝関節の動きに関係しています。
特に股関節を広げる開脚動作が苦手な人は、内転筋群や半腱様筋、半膜様筋に硬さが目立つ印象です。
このような筋肉が原因で硬い股関節は、その硬くなっている筋肉を緩めることが大切です。
ストレッチやマッサージだけでなく、整体や鍼灸で筋肉の硬さを取ることでしっかりと柔軟性が出て、可動域は広がっていきます。
また人によっては背中の筋肉も関係してきます。その場合はもっと全身のストレッチやケアが必要になります。自分はどこの筋肉が硬くなっているのか?ということをまずは専門家に確認してもらいましょう。
骨や骨格によるケース
また骨や骨格によるケースです。
これは股関節を開いたり伸ばそうとしたりする時に「そもそもその姿勢ではむりだよ!」といった状態です。いちばんわかりやすい例としては開脚をしようとするけれど、骨盤が後ろに倒れていて開きにくいフォームになっているというものです。
このような人は普段の姿勢や骨格のバランスが悪いことで、股関節の硬さを出してしまっています。
筋肉によるケースに比べるとなかなかよくなりづらく、しかも多くの人がこちらのパターンです。
これは生まれつきの姿勢や、筋肉量なども関係することが多いので、少し頑張っただけではなかなか変化が出ないので、根気よく改善ケアをしていく必要があります。
股関節に効くセルフケア
股関節周りの筋肉を徹底的に伸ばす
次は股関節の硬さ改善に効果的なセルフケアをお伝えしていこうと思います。
まずは太ももの裏を伸ばしましょう。片方の足を前に出して少しだけ膝を曲げます。その状態でお尻を後ろに引いてくると前に出したももの裏にストレッチがかかるのを感じると思います。そこから上半身を少しだけ前に倒します。するとよりしっかりとストレッチがかかってくるはずです。
この状態で20秒ほど深呼吸をして、次に前に出した足のつま先の向きをうちに向けて20秒、つま先を外に向けて20秒行いましょう。するともも裏の内側も外側もしっかりと伸ばすことができます。
これを左右どちらもやることをまずはおすすめします。
次は内転筋のセルフケアです。立った状態から開脚をしていって内転筋のストレッチをすることももちろん大切ですが、内転筋に関しては自分でマッサージを行って緩めるといった方法も効果的です。
やり方としては、地面に座った状態で片方の足を曲げて横に倒します。そうすると内ももが上に向くと思うので、そこを足と逆の手(手根部)でジワーッと押していきます。
これをできるだけ広い範囲行うと、伸ばすのとは違った刺激が入り筋肉が柔らかくなってきます。
骨盤や背骨を起こす
また骨盤や背骨に問題がある場合は、丸くなっていることがほとんどです。その場合、骨盤をしっかりと起こしてあげることが大切です。
骨盤を起こす方法としては、カエル足で座りそのまま身体を前に倒していきます。そうすると大腿骨に対して骨盤から背中がしっかりと持ち上がってくるので、結果的に可動域が広がってきます。
このエクササイズは最初、なかなかうまくできない人も多く痛みを感じるかもしれません。しかしじっくり時間をかけてやり続けることで、頭や胸が床につくようになります。そういった変化を感じられるようになると、自分自身としても嬉しくなってより継続ができるようになってきます。
それでも良くならない人は、、、
股関節の硬さは変わらない人もいる
これまで多くの方のお身体を見てきて、どうしても股関節の可動域が広がらないという方は一定数いました。これはおそらく体質的な問題で、何かしらアプローチをしてもその場限りの変化にしかなりません。
そういった方は股関節のケアも続けるけれど、他の部位の可動域をしっかりと確保することが大切になってきます。股関節が硬いことで腰や膝に負担がかかり痛みや症状がでることがあります。しかし股関節の硬さに変化が見込めないのであれば腰や膝の可動域をしっかりと確保して、その部位のケアを徹底することです。
ただこれも、しっかりと原因を把握して適切なアプローチを行ったうえでの判断になるので、自分自身で「私はもう股関節の可動域は広がらない!」と判断してしまわないようにしましょう。あくまで専門家が判断した後の話しになります。
それでもケアは続けるべき
変わらないのであればケアの必要もないし、意味ないじゃん!と思う方もいるかもしれません。しかしそれでもケアは続けるべきです。
理由としては、何もせずに放置しているとどんどん可動域が狭くなる可能性があるからです。そもそも股関節の可動域を最大限まで広げるという刺激は、意識しないと入りません。どうしても日常生活では、そこまで大きく関節を動かすシーンは少なくなります。
そしてこれはヒトである以上避けられない部分ですが、同じ刺激を与え続けるとその動作は次第にできなくなっていきます。例えばずっと歩くことばかり続けていると歩けなくなっていきますし、走ることばかりしていくと走れなくなっていきます。常に、普段以上の刺激を定期的に入れ続けることが大切です。
なので繰り返しになりますが、たとえ変化が出なかったとしてもやり続けることが大切です。
いかがだったでしょうか?今回は股関節の硬さが良くならない理由とその対策は?といった内容でお伝えしてきました。
理由は人によっていろいろあり、それに伴って対策も多くの種類があります。だからこそ身体の専門家に評価してもらう必要も出てきます。
股関節は人体最大の関節で、上半身と下半身の連動の鍵になる部分です。もちろん全身のケアが大切ですが、特に股関節は意識してケアするようにしましょう!