こんにちは。今回は股関節の痛み改善のポイントを紹介という内容でやっていこうと思います。
歩くときに股間節が痛い、朝起き上がるときに足の付け根が詰まる、階段を昇ろうとしたときに足が上がらないといった症状でお困りの方は少なくないと思います。
もしそういった症状が急に出てきてしまったときにどんな対応をしたらいいのか?股関節痛の予防としてどんなことができるのか?そういった内容をお伝えしていこうと思います。
太ももの付け根
腸腰筋と大腿四頭筋の交わるポイント
股間節の痛みで最重要と言っても過言ではない部位が、太ももの付け根です。この位置は股間節を曲げる腸腰筋と大腿四頭筋(大腿直筋)の交わる部位となっています。
実際に痛みを感じている人はこの部位に硬さや突っ張りを訴えることが多く、実際に触ってみると左右差があることも珍しくありません。特に歩き出しの1歩目2歩目あたりでズキーンと奥深くに響くような痛みを感じることがあり、そういった症状の場合はこの部位を緩めると比較的楽になることがあります。
しかし腸腰筋と大腿四頭筋といった大きな力を発揮する筋肉が交わる部位なので、緩めるのには時間もかかりますし、ストレッチをかけようと思ってもなかなかうまくできません。
もしセルフケアで緩めようと思ったときは、やり方を身体の専門家にしっかりと聞いてから行うようにしましょう。
歩行時に必ず力の入る箇所
太ももの付け根は歩行時に必ず力の入る部分になります。この位置は股間節屈曲動作を担う部位で、足を前に出すときに働きます。
高齢者では、歩幅がどんどん狭くなっていきます。もちろんその理由は股間節以外にもいろいろと考えられると思いますが現実的に考えると、この太ももの付け根が弱っている可能性が圧倒的に高いでしょう。
またこれは高齢者に限らず、50代〜60代でも同じことが言えます。痛みや明確な症状がなくても歩幅が小さくなったり、なにか違和感を感じたりした際には太ももの付け根をまずは触れて左右差を確認してみてください。
中殿筋
股間節の裏側
中殿筋はお尻の深いところに位置する筋肉です。お尻は表面に厚い脂肪の層があり、その中でも筋肉が何層にもなっています。
この中殿筋は股間節の伸展や外転と言った動作を担っていて、運動においてとても大切な役割を果たしています。
もちろん人によるという部分はありますが、股間節の痛みは“中のほうがズーンと響く感じ”と表現する人が多いです。この理由ははっきりとはしていませんが、そういった症状の場合、大殿筋などの表層の筋肉を緩めるよりも、中殿筋や梨状筋といった奥深くの筋肉を緩めるほうが効果的です。
しかしこういった深層の筋肉は、なかなかうまくストレッチをかけることができませんし、セルフマッサージで押そうと思っても届きません。よく見るゴルフボールやテニスボールに体重をかけて押す方法はありますが、「ボールだと硬すぎで痛い」という声もあるので私もあまりオススメはしていません。
だからこそ中殿筋を緩めようという場合は専門家に相談し、人の手で緩めてもらうようにしましょう。
蹴り出す動作に必須な場所
中殿筋は股間節外転と伸展の動作を基本的には担っています。
そして伸展作用は、足を後ろに蹴り出す動きになるので歩行時にとても大切になってきます。
この動作がうまくできないと歩幅が狭くなり、股間節の可動域が狭くなっていく可能性もあります。
股間節は球関節という形状で、可動域がとても広い関節です。しかしこの可動域が狭くなってしまうと、歩行に限らず着替えや、ベッドから起き上がるときに支障をきたしています。
股間節に違和感を覚えている方は、一度歩幅を気にしてみてください。
ハムストリング
階段の昇りではハムも重要
ハムストリング(もも裏の筋肉)も股間節にとても関係している筋肉です。
作用としてはお尻の筋肉と同様、股間節の伸展で歩行時にしっかりと働きます。
歩くときや階段を昇るときに股間節裏側の少し下に痛みがあるときはハムストリングを緩めると比較的痛みは緩和していきます。
お尻の筋肉に比べてハムストリングはセルフでもストレッチをかけやすい筋肉となっています。やり方としては、立った状態で伸ばしたい側の足を一歩前に出し少し膝を曲げます。その状態で上半身を前に倒していき、お尻を後ろに引いていくと、ハムストリングがジワッと伸びてくるのを感じると思います。
ハムストリングはセルフマッサージがやりづらい部位なので、ぜひストレッチでケアをするようにしてください。
ハムが張ると上向きで寝れない…
ハムストリングは骨盤から膝下の骨まで続く筋肉で、股関節痛だけでなく腰痛の原因になることもあります。
特にハムストリングが硬くなると反り腰を助長させることがあります。その結果上向きで寝たときに腰が浮いてしまい、痛みを感じるようになります。
痛みを感じる状態では寝ることができないので、多くの方は横向きで寝ることになります。
また朝起きたときに腰痛を感じていることも増えるので、一日のスタートの気分も落ちてしまいます。そしてハムストリングが硬くなっているので、股間節や膝の動きも悪く動きにくさを同時に感じていしまうケースもあります。
これはハムストリングに限った話ではありませんが、多関節筋(2つ以上の関節をまたぐ筋肉)が硬くなってしまうと、広い部位にエラーを感じやすくなるので、こまめなセルフケアを行うようにしましょう。
いかがだったでしょうか?今回は股間節の痛み改善ポイントを紹介してきました。
股間節は多くの筋肉が関係しますし、可動域も広いのでどこかひとつにアプローチしたらすべて解決するといったことはなかなかありません。
だからこそ、身体の構造や動きを理解して施術することが大切です。
股間節周囲に痛みや症状を感じている方は整体院Dressにぜひご来院ください。