こんにちは!今回は猫背の3大チェック項目はコレ!といった内容でお伝えしていこうと思います。
過去に整体院や整骨院で「〇〇さんは猫背です」や「〇〇さんの肩こりは猫背から来ています」と言われたことがある方は多いと思います。
しかし、その「猫背」という言葉も他の整体師やセラピストからしたら「そんなことないよ」といった状態かもしれません。
今回は整体院Dressが考える猫背の基準とチェック項目をお伝えしていこうと思います
猫背の種類の理解
上部だけ猫背と全体猫背
まず猫背の種類を理解しなければ「え、これって猫背なの?」「それは猫背じゃないよ!」といった論争になってしまいます。
猫背の種類としてまずあげられるのが上部だけ猫背と全体猫背です。
これは背中(背骨)の上部、すなわち胸椎だけが丸くなってしまっているパターンと、胸椎も腰椎も丸くなってしまっているパターンで考えます。
上部だけであれば、頭の位置や肩甲骨を調整することで良くなるケースが多いですが、全体が丸い場合は下半身も大きく影響していることが考えられます。
「自分は猫背だ、、」と思っている方も、どのタイプなのかをまずは理解しましょう。
立位と座位で違いはあるか?
また立位と座位でも状況が大きく変わることがあります。基本的に座位では股関節が屈曲位になるので骨盤が後傾します。(骨盤-大腿リズム)
そして骨盤が後傾すると、腰椎も後弯しやすくなり猫背へ誘導されます。
そう考えると立位なら猫背になりにくいのか?というとそういったわけでもなく、立位で腹圧が抜ける、いわゆるリブフレア状態になると腰椎は反るけれど胸椎が丸くなる傾向になります。
言い換えると、立っている時は猫背だけれど座ってみたら背中がすっきり伸びる人もいるということです。もちろん逆も然りです。
普段からデスクワーク中に「姿勢悪いよ」と言われて気にしている方も、立ってみたらそうでもないかもしれませんので、こういったところもしっかりと区別しましょう。
動いているときはどうか?
止まっているときよりも動いているとき
これはとても大切なことですが、止まっているときに猫背でも動き出したら背中がすっきり伸びる人が一定数います。
もしこういった状態なのであれば基本的には、止まっているときの猫背はほとんど気にしなくても大丈夫です。
これとは逆に、止まっているときはきれいな姿勢だけれど動き出したら背中が丸くなってしまうという人もいます。このケースは、隠れ猫背のようなものなのでしっかりとケアする必要があります。
そして現実的に大切になってくるのは動いている時にどうか?ということです。人間は基本的に動き続ける生き物なので、そのタイミングでのエラーを少しでも減らすことが大切です。
動いているときの猫背は頭か足
動いているときに猫背になってしまう理由は頭か足のケースがほとんどです。
頭の場合は、どんどん頭部が前に出てしまって背中全体が丸くなるという流れです。こういった人は目線が下がりがちで、上半身にあまり力が入っていない傾向にあります。
また足が理由になる場合は、小さな歩幅で歩く人が多いです。小さな歩幅で歩くと、股関節の動きが小さくなり骨盤や上半身への連動も少なくなり結果として猫背となってしまいます。
そしてこれらはどちらか一方といったケースもありますが、どちらも関係しているといったケースもあります。
対策としては筋トレや整体というよりも、動きの練習をするようなエクササイズがオススメで、細かな内容はまたこちらの記事で掲載しています。
自分自身の動きや歩行はなかなか意識することは難しいので、ぜひ専門家に一度、身体の動きをチャックしてもらうようにしましょう。
呼吸のエラー
口呼吸は猫背になる!?
呼吸の浅さも猫背のチェック項目になってきます。いろいろと細かなことはありますが口呼吸の習慣がある人は猫背になりやすいです。
口呼吸を行おうとすると、頭が前に出て背中全体が丸くなる傾向にあります。そして呼吸は常日頃から行っているのでこの習慣はなかなか改善することができません。
口呼吸の人によくある特徴としては舌が落ちて口があいているということです。口が開くというのは下顎が下がっている状態で、頭蓋骨を前下方に動かすモーメントが働いてきます。そうなると頭が前に出て猫背になるという流れです。
そしてこれはただ口を閉じて鼻呼吸をするといった単純な話ではなく、舌を上顎につける習慣を獲得することや、そもそも鼻が詰まっているのならそれを改善しないといけません。つまり、整体だけでどうにかなるものはないケースの可能性があるということです。
もし、口呼吸が癖になっている方は姿勢の確認はもちろん、整体だけでなく耳鼻科にも行ってみることをおすすめします。
深い呼吸とは?
では深い呼吸とはどういったものなのか?ということをお伝えします。
ただ長い時間をかけて一回の呼吸を行えばいいというわけではなく、しっかりとお腹や背中の動きが出るように呼吸をするということです。
深い呼吸をすると吸った時に、お腹が膨らむのはもちろん背中も膨らみます。そしてこの呼吸は猫背だとうまくできません。
この深い呼吸を長い呼吸と勘違いしてしまうと、これは猫背の状態であってもできてしまいます。
多くのSNSやyoutubeでも「ゆっくり吸ってゆっくり吐いて」ということが言われていますが、長さよりも身体の変化に意識をおいて呼吸の練習を行いましょう。
いかがだったでしょうか?今回は猫背の3大セルフチェック項目はコレ!といった内容でお伝えしてきました。
いろいろなチェック項目があり、これらすべてがクリアすることは難しいです。しかしこれらを知らずに、ただ猫背を治したい!と思ってもそれこそ無理な話になってきます。
まずは今回の項目のできそうなところからでもやってみましょう!